ISBN:4163216502 単行本 村山 由佳 文藝春秋 2003/03 ¥1,680
一つの家族の姿を、三世代それぞれの状況や思いを
丹念に描いてました。
半分血のつながった兄妹が愛し合ってしまったり、
不倫や帰宅恐怖症候群など、
ありとあらゆる不幸をこれでもかってくらい
凝縮した家族なんだけど、
父(重之)に対する思いが最後の方でなんか変わった。
最初はやーなやつだとしか思ってなかった。
戦争の生々しい思いに、
二人の妻にしてきた仕打ちに、
お父さんはお父さんなりに苦しんでいたんだね。
中でも、中国での軍隊のことや、
慰安婦とのことなんかはすごく胸に迫ってきた。
やっぱ、戦争って軽々しく口にできないくらい
人を苦しめ、なんにも生み出さないものなんだね。
作者はあくまで「これは戦争小説ではない」とあとがきに
書いていたけれど、自分はそのコトが書かれた後半に
グッと来た。
あえて語ろうとしない戦争体験者も多いと思うけれど、
(忘れたい過去なのかもしれない・・・)
これからのためにも、ぜひ真実を知りたい。
そんなことを考えさせられました。
意外な内容でした。
一つの家族の姿を、三世代それぞれの状況や思いを
丹念に描いてました。
半分血のつながった兄妹が愛し合ってしまったり、
不倫や帰宅恐怖症候群など、
ありとあらゆる不幸をこれでもかってくらい
凝縮した家族なんだけど、
父(重之)に対する思いが最後の方でなんか変わった。
最初はやーなやつだとしか思ってなかった。
戦争の生々しい思いに、
二人の妻にしてきた仕打ちに、
お父さんはお父さんなりに苦しんでいたんだね。
中でも、中国での軍隊のことや、
慰安婦とのことなんかはすごく胸に迫ってきた。
やっぱ、戦争って軽々しく口にできないくらい
人を苦しめ、なんにも生み出さないものなんだね。
作者はあくまで「これは戦争小説ではない」とあとがきに
書いていたけれど、自分はそのコトが書かれた後半に
グッと来た。
あえて語ろうとしない戦争体験者も多いと思うけれど、
(忘れたい過去なのかもしれない・・・)
これからのためにも、ぜひ真実を知りたい。
そんなことを考えさせられました。
意外な内容でした。
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