DVD 松竹 2006/03/30 ¥3,990 動物学の助教授キンゼイは、タマバチの研究に熱心な学者だったが、初めての恋人でやがて妻になるクララとの初体験で失敗。このことと、生徒から性の相談を受けたことがきっかけになり「結婚講座」を開く。しかし、キンゼイの知識では答えられないことも多く、彼は性に関するインタビューを開始。人々のセックスを研究し始め、そして発表し…


教会の禁欲主義の元で、
禁欲=善であるとされたアメリカが舞台。

自分の性欲、性行動は正常なのか?
または異常なのか?

誰にも聞けずに苦悩する人々も多かったはず。

そんな社会に一石を投じたのが、
かの有名な「キンゼイレポート」である。

キンゼイ博士は、様々な人々から面接方式で
性についての履歴を語ってもらう。

厳格な父親に反発しながらも、
愛する妻マックや、教え子達、賛同者達とともに
研究を進める。

研究には多くの人からの情報を得て、
統計をとる必要がある。

面接をすすめていくと、
意外にもみんな様々な性生活や性履歴を持っていることに
驚かされた。

そうだよね。

一人ひとり違って当たり前だし、
性衝動を抑える方が不自然だ。

でもだからと言って、
自由奔放に衝動に従って行動することは
破滅へとつながる。

結局あまりにも行きすぎた調査のせいで
キンゼイ博士は経済的な後ろ盾を失い、
マスコミを始め世間から後ろ指をさされる。

でも、旅人が一番印象に残っているのは
最後の方で女性への面接を行っていた時のシーンです。

初老の女性が語った履歴。
それは、子供の自立したあとに努めた職場で
同じ女性に恋をしてしまったという話です。

誰にも相談できず、
罪悪感をお酒で紛らわせるしかなかった彼女。

そんな彼女から夫も子供も背を向けた。
いっそ死んでしまおうかとも考えた。

でもキンゼイ博士の本を読んで、
自分と同じ同性愛者やバイセクシャルの多いことを知った
彼女は勇気を持って告白をした。

すると・・・
なんと相手の女性も同じ思いを抱いていたというのです。

ここで泣きそうになる旅人でした(苦笑)

「あなたは命の恩人です」

そういって涙ながらにキンゼイ博士の手を取る女性。

わかる。わかるよ。

いろんな愛の形があっていい。
いろんな性の形があっていい。
(ただし、絶対に人を傷つけてはいけない。)

久しぶりに「性」について真面目に考えました。

いい映画でした。

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