ISBN:4062126737 単行本 瀬尾 まいこ 講談社 ¥1,470
「父さんは、父さんを辞めようと思う」
こんな印象的なセリフから物語ははじまる。
ある梅雨の日突然に自殺未遂した父さん、
それによって家を出て行った母さん。
そのトラウマで梅雨の時期にひどい頭痛に悩まされる主人公。
いっぽう一見のんきで穏やかな兄。
それぞれにとっていろいろなことが降りかかるけれど、
家族の一人ひとりが魅力的に描かれ、
彼らの優しくて善良な心が、
本来なら崩壊していくはずの家族を家族たらしめている。
後半はかなりツライ状況があるけど、
すごく好きな小説です。
純粋に家族を思いやる気持ちがあったかい。
自分的にはなんか父さんにシンクロした。
仕事を辞めて薬学部に入り直そうとする父さん。
猛勉強するが、当然そううまくいくはずもなく浪人。
そのうち予備校でバイト。
しまいにはそこで正社員に。
きっとやっと天職に巡り会ったのだろうね。
実際は中年になって(しかも所帯持ちで)
そこまで人生を賭けられないが、
そうしたくなる気持ちはすごくわかる。
映画化されるそうなので、楽しみです。
「父さんは、父さんを辞めようと思う」
こんな印象的なセリフから物語ははじまる。
ある梅雨の日突然に自殺未遂した父さん、
それによって家を出て行った母さん。
そのトラウマで梅雨の時期にひどい頭痛に悩まされる主人公。
いっぽう一見のんきで穏やかな兄。
それぞれにとっていろいろなことが降りかかるけれど、
家族の一人ひとりが魅力的に描かれ、
彼らの優しくて善良な心が、
本来なら崩壊していくはずの家族を家族たらしめている。
後半はかなりツライ状況があるけど、
すごく好きな小説です。
純粋に家族を思いやる気持ちがあったかい。
自分的にはなんか父さんにシンクロした。
仕事を辞めて薬学部に入り直そうとする父さん。
猛勉強するが、当然そううまくいくはずもなく浪人。
そのうち予備校でバイト。
しまいにはそこで正社員に。
きっとやっと天職に巡り会ったのだろうね。
実際は中年になって(しかも所帯持ちで)
そこまで人生を賭けられないが、
そうしたくなる気持ちはすごくわかる。
映画化されるそうなので、楽しみです。
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