ISBN:4062062542 単行本 土屋 京子 講談社 1993/01 ¥1,835

本日読了。
すごい読み応えだった。

下巻はおもに毛沢東の「文化大革命」の話です。

すさまじい政策に鳥肌が立った。
中国の人たちの苦しみがどれほどのものだったかが、
痛いほど伝わってきた。

毛沢東って異常だよね。
しかも巧妙に、国民がお互いを監視するように仕向けた。
妬みや個人的ないいがかりで迫害を受けて自ら命を絶つ人も続出。
拷問で殺される人、監禁されじわじわと死に追いやられる人、
一体どれだけの血が流されたのか。

しかもこれが大昔のことではなく、
自分が生まれた前後まで行われていたということに絶句します。

無知であることが奨励され、
知識階級が糾弾される。

毛沢東が亡くなり、新しい中国が生まれ作者はイギリスへ。
中国という国は、一度死んで(殺されて?)もう一度生まれた国なんだと思った。

ベストセラーとして多くの人に読まれた理由がわかった。
この本は本当に貴重なドキュメンタリーです。

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