読了。

下巻、かなりの読み応えでした。
面白かった。
ストーリーは篤姫と和宮のからみが軸になってます。

同じ徳川の女でありながら、なかなか心を通わせられない二人。
いったん輿入れした以上、
徳川の人間として生きる覚悟を決めた篤姫と、
輿入れしてからも天皇家を第一に奉る和宮。
篤姫としては非常に複雑な感情を抱くわけです。

許嫁との間を強制的に引き裂かれ、
「公武合体」の名の下に遠い江戸へと連れてこられたことに対して憐憫の情がわくこともあれば、
一方いつまでも気持ちの定まらない彼女に憤りを感じることもある。
姑として一生懸命心をつくしても、その思いは伝わらないし。
かたくなな和宮の心には容易に近づけないのです。
(幕府瓦解のころにはにはイイ感じになるのですが。
それまでの葛藤が、もうとにかく大変・・・)

でも今の時代にもこういうことってありますよね・・・。
このあたりの心情描写がとっても見事でした。

この二人に関してはいろいろな説があって謎なんですが、
この作品の解釈にはかなり納得できました。

大河の「篤姫」にはまっている人にも、
そうでない人にもぜひ読んでもらいたい作品です。

それにしても天璋院篤姫はすごい人です。
動乱の世を男性以上にポリシー貫いて生きていた。
感動しました。っていうか、もはや尊敬します!!

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