重力ピエロ

2008年9月20日 読書
なんかこの親子(父、兄、弟)の関係が好きだなあ。
出生の秘密を抱えた弟を温かく育てた父は器がでかく愛情深い人です。
この三人の会話が非常に伊坂さん的。
クールでウィットに富んでる。

しかしこの作品で一番すごいと思ったのは「遺伝子」についてのくだりです。

ストーリー展開上かなりの重要ポイントなのですが、
ハンパじゃない知識を駆使しています。

結末はけっこう衝撃的ですが、
自分は春(弟)に共感する一方で、
どれだけの痛みを持って生きてきたんだろうと思うと複雑でした。

途中でちらっとカカシの話が出てきたのがファンとしては
ちょっとしたお楽しみでした。

重いテーマをさらりとした文体で書いちゃう伊坂さんは、
まさに若手のホープですね。


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