親指の恋人

2008年10月26日 読書
一流大学に通うスミオは、六本木ヒルズの39階に住む大金持ちの息子。
そんな彼がふとしたきっかけで出会い系サイトで出会ったジュリアは、
公団に住み、高卒で出会い系のサクラとパン工場の契約社員で働く貧しい女の子。

この大きな格差を抱えた恋を描いたのが本作です。

お互いを思い合いながらも、運命は二人を結びつけようとはしない。
切ないくらいに住む世界が違いすぎるのです。

まさに、悲劇的な結末を迎えるのですが、
できればそれを乗り越える愛を描いて欲しかったのが本音。
現実的に見れば、このような現世では結ばれない恋ってあると思うけれど、
あまりにも救いがなさすぎた。

周囲からはばまれたり、環境が許さなかったりして
結ばれないから一緒に死ぬ・・・というのが究極の愛だと自分は思わない。

だって、本当の運命の相手ってそういうものじゃないと思う。
安易に命を捨てずに、身の丈にあった幸せを互いにつかんで欲しかった。

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