上巻を読み始めるとすぐに作品の世界にはまってしまった!!

「インザプール」の作者とは思えない(失礼!)硬派な犯罪もの。
34歳の主婦と、36歳の刑事。
この二人の男女それぞれの目線を通して、一つの事件が描かれている。

平凡な生活の裏に潜む落とし穴。
華やかな祭りの後に用意された罠。
あっという間に落ちていく主婦、及川恭子。
最後、悲惨な選択を立て続けにしてしまうところでは
登場人物の焦りや不安が手に取るように伝わった。

一方、刑事九野。
冷静沈着なタフガイというイメージだったが、
7年前に奥さんを事故で亡くして以来、どうもおかしい。
そんな彼の支えは八王子に住む義母の存在。
しかし、義母は・・・・。

なんともやりきれない結末です。
二つの視点が上手くリンクしながら物語を紡いでいます。
人間の弱さとか、それでも生きていかない辛さとか、いろいろ感じた。

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