夕食の野菜カレーを煮込みつつ読了。

国民航空立て直しのため、
首相から請われて外部から就任した国見会長。

この人が本当に素晴らしい。

事故とは全く関係ないのに、
自分の会社と兼務で忙しいのに、
遺族のため、そして「お国のため」に熱心に行動する国見会長。

その誠実さに心を打たれる。

それに比べて、
誠意のかけらもない輩の多いこと。

自分の出世や私服を肥やすことにどんだけ熱入れてんだ!

怒りを覚える。

でも、国見会長のおかげで会長室勤務となった恩地さんがいる。

ラスト一巻。
じっくりと読もう。
読了。

事故も凄惨だけれど、
事故後もこんなに大変だったとは。

遺族の中には体調を崩したり
後追い自殺をして無くなった方も・・・。

遺族のお世話係も過酷。

本当に悔やまれるのは、
7年前のしりもち事故で損傷した圧力隔壁の修理。
下半分だけ直すとか中途半端にやらずに全部新品にすべきだった。

520人の命は、ホントに重い。
読了。

9年以上も僻地をたらい回しにされ追い詰められてゆく恩地さん。
読んでて苦しくなるほど。

でも、事態は急展開。

度重なる事故に対する公聴会。
沢泉委員長の発言に快哉を叫びたかった。
そしてついに恩地さん自身への審問。
グッときた。
彼らの真摯な思いがまっすぐに伝わり、
世論を動かす。

反対に、多くの命を預かる会社のトップに立つ人間が、
保身に汲々とし、自分たちの意に沿わないからと言って
ひとりの人間を狂気の淵まで追いつめたことに怒りを感じた。
無責任すぎる。
人として最低。
こんなこと絶対許されないと思う。
それがマスコミを通して多くの人に伝わったのが、
この巻の一番の山場。

次はいよいよ「御巣高山編」。

自分は幼かったのであまりよくわかっていない。
真実を知りたい。
作者は取材力に定評があるので、
これはほぼ事実なのでしょう。
(信じがたいけれど)

作品の舞台は人の命を預かる航空会社。
安全のためには劣悪な労働環境を正さねばならない。

そのために組合委員長として戦った主人公なのに、
まっていたのは不当な懲罰人事。
・・・ひどすぎる。

一気に読んでしまった。
これからどうなるのか。
続きが気になる。
やっぱりマコトはいいヤツ。

今回の話の中で特に印象に残ったのは、
中国からの研修生の話。

こんなひどい事実があるのかと衝撃を受けた。

学生時代に日払いの仕事をしたことがあるけど、
そこにも中国の人がいた。
自分たちは、仕事の遅いその人をよく思っていなかった。
でも、自分たちはその人がどんな境遇で、
どんな気持ちで働いているかなんて知ろうともしなかった。

今、心が痛いです。

チッチと子

2010年2月24日 読書
さらーっとしてて読みやすかった。

主人公が作家さんなので、
どうしたって石田氏をイメージしながら読了。

賞レースって、
いろいろな意味で大変なんだね。

カケル君(主人公の息子)がかわいかった。

ラストが少しご都合主義っぽかったけど、
自分はこういう、弱さを抱えた人物を描く作品は好きだ。
作者は結構本音で勝負したのではないだろうか。
何度も読んだ。

しかし、難しい。
これは罪なのか?そうでないのか?

目の前に血まみれで苦しむ家族がいて、
「楽にしてくれ」と言われたら・・・。

でもやっぱり自分は剃刀を抜かない。
と思う。

どんなことをしてでも命をつなぐために努力する。
相手が死ぬことを望んでいるのに、
それでも生きていて欲しいと願うのは、
自分勝手だろうか。

6TEEN

2010年2月17日 読書
読了。

あの4人組も高校生。
大人になった。

前作ほどのインパクトはなかったが、
まあのんびりと読めました。

ただ最後の話は、ちょっと強引だったかな。

王国その4

2010年2月7日 読書
本日読了。

読みながらこれまでのことを徐々に思い出した。
前作までの主人公は雫石。
サボテンが大好きで植物と心を通わせられる、
少女だった。

今作は彼女の娘、ノニの物語。
彼女は石と通じ合う力を持っている。

ばななさんは相変わらず不思議な家族を描いている。
パパとパパ2(二人は恋人同士)、
そしてママ(パパに片想いし、ノニを産んだ)。
しかもパパは死んでしまった。
残された家族3人。
不器用ながらも一生懸命それぞれ生きている。
個性的に。

そこにパパの予言(遺言?)通りに現れたキノ。

不完全な人たちが、
どうにかこうにかお互いに補いながら生きている姿が、
自分の好きな感じだった。

銀色さんとばななさんって、似てる。

一昨日新聞広告で「王国その4」の発売を知り、
昨日本屋へとダッシュ。

が、しかし。
探しても探しても、ない。

店員さんに尋ねると「まだ発売されていないようです」と。
おかしいなーと思っていたら、
雑誌「新潮」に掲載されていることが判明!!
なんというウッカリ者(T_T)

早速密林で購入。

やりー。
完結編らしいので味わって読まねば。
楽しみ、楽しみ。
本日読了。

西太后も光緒帝も、可哀相・・・。
文秀たちの改革、大どんでん返し。

で、「珍妃の井戸」(コレの続編)読みたし。
職場の先輩がついに第二部を貸してくれました!

やったー!!
今、3巻読み終わったところ。

カムイが全く出てきてない。
2巻に至っては猿がメイン・・・。
でも、結構面白い。
どうして作者はこんなに動物の世界を知っているのか不思議。

食堂かたつむり

2010年1月12日 読書
以前から気になっていた一冊。
思わず深夜までかかって一気読み。

いいねー。
こういう食堂。
手作り感がたまらない。

そしてあらためて料理って素晴らしい。
美味しさがふんわりと伝わってきた。
料理することが、
この人にとって究極の「癒し」なんだろうな。
そしてその才能が他人も幸せにする。

素材にこだわり、
手を抜かないで丁寧に作っているところがイイ。
(ぬか漬けが食べたくなった・・・)

お母さんや村の人たちにもじーんときたし、
ドラマティックな展開もあり、映画化もうなずける。
柴崎コウの演技に期待!!
一気に読んだ。
目がしばしばする。

舞台は戸隠。
鬼女伝説をモチーフに。

事件の中で八雲のルーツが判明。

人間って悲しいなと思った。
(凜さんの件・・・ひどすぎる)

でも、今回石井さんがさらに頑張っていた!!
早く続きが読みたい。

銀色さん

2010年1月7日 読書
読了。

今回のつれづれでは、
銀色さんとカーカが仲良しでした。
さくがいないとうまくいくみたいで。

さくが自分のことを「オレ」と言っていて驚いた。
成長したなあ・・・。
でも女装させられてたけどw
かなりかわいかった。

テーマは「愛」ということで、
今までは結婚はもういいというか、
恋愛はもういいというスタンスだった銀色さんが、
再び本当の愛についてずいぶん深く考えたり、
パートナーを求めていて、
これまた驚いた。

彼女の考えるパートナー像は、
まさに旅人にとっての相方そのものだった。
相方に出会えて自分は幸せだなあと思えた。

でも、銀色さんはカーカとさくがいるのだから、
もう無理に相手を見つけなくてもいいのでは?などと思ったりした。

出会えるべくして人は出会うのだし。

あと、自分ではそう思っていないようだが、
かなりアクティブに行動していると思った。
さすがです。
アサコがいない・・・。
淋しい。

ユウヒの新年の目標「ない!」にウケた。
そういうとこ、ホント好きだ。
たまたま密林を検索していたら。
なんと最新作が。
うわー。
しかも年内に出ていたとは。

近所の書店は閉まっていたり、
置いていなかったりで、
結局相方にデパートの書店まで連れて行ってもらった。

あった。
ありましたよ。

これから読みます。
大事に読みます。
至福の時。
すごい勢いで読んでいる。

あさこもだけど、
春児も、ネ申!!

中国、激震。
春児。
天才だ。
彼が役者として大抜擢され、
見事に西太后の目に止まる件など秀逸。

また、歴史的にも清という国の抱えていた矛盾や、
滅亡にいたるほころびが非常によくわかる。

年明けにドラマ化されるとのこと。
これまた楽しみが増えた。

蒼穹の昴(1)

2009年12月19日 読書
科挙に合格し、進士となった文秀と、
自ら去勢し宦官となった春児。

二人の若者がこれからどう生きていくのか。

「天上の虹」の前作にあたる作品なので、
いろいろなことがようやくつながる感じ。

そして、「天上の虹」よりも断然読みやく、
面白い。

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